「若いときの失敗はノーリスク」社会課題に挑む起業家が“恥を忍んでも動き続けるワケ”
主要先進国の中でも幸福度が特に低いといわれる日本。この国の幸福度を上げるという大きなビジョンを掲げ、事業を展開するのがC-position株式会社の代表取締役、渡辺裕斗氏です。
同社が主軸として手がけるのは、日本初となる「男女でシェアするラブチョコレート」。人と人との繋がりを科学的なアプローチで深め、幸福度を高めるきっかけ作りを目指しています。
新卒で大手繊維商社に入社後、25歳で起業した渡辺氏。そのキャリアの裏にある哲学、そしてこれからの時代を担う若者へメッセージを伺いました。
「幸福度ハック」で社会課題に挑む
C-position株式会社は、「日本の幸福度を上げていく」というビジョンを掲げています。その実現に向けた商品作りの軸となっているのが「幸福度ハック」という考え方です。
「『幸せホルモン』と言われるセロトニンやオキシトシン、ドーパミンといったものをハックしてくる商材を作ろうというのが会社のコンセプトです」
その中で生まれたのが、日本初の「男女でシェアするラブチョコレート」と銘打った「トリコラブチョコレート」です。このチョコレートは「オキシトシン」に着目し、人が触れ合うことで分泌されるこのホルモンを誘発するアイテムとして開発されました。
「『男女が仲を深めていくことで愛情ホルモンが出るきっかけ作りができる。結果、オキシトシンが出るので幸福度は上がる』というロジックです。ただ美味しいだけではない。人々の根本的な欲求にアプローチし、関係性を深めるきっかけを提供したいと考えています」
そのユニークなコンセプトは、実際に思わぬ成果を生んだといいます。
「イベントでこのチョコがきっかけで男女の仲が深まっていくのをニヤニヤしながら見ていたんですが、実際にその日に初めて会った男女が結ばれたんです。これはすごい価値のある仕事をしているなと感じましたね」

失敗しても実は失うものなんて何もない
大学2年生の頃から起業を志していたという渡辺氏。そのきっかけは、ゼミの先輩が「近大マグロ」のプロジェクトを立ち上げた姿を見て、「ゼロからイチを作るのはかっこいい」と感じたことでした。
「将来的な起業は考えながらも新卒では繊維商社に入社しました。そこでは『自分の仕事を通じて途上国を豊かにする』という目標を抱いて仕事に打ち込み、実際にバングラデシュで新規工場を開設し、ゼロから仕事を作り出すプロジェクトを達成しました」
この経験が、事業作りの楽しさを知る原点となったとのこと。
「自分でやりたいと思っていたことが、無理っぽくてもなんとかすれば少し形になる。夢物語を形にしていくのって楽しいなと感じることができました」
起業を志し、商社で経験を積んだ渡辺氏ですが、もし今の自分が学生だったらどんな働き方を選ぶのでしょうか。
「起業を選ぶ気がします。もしくは、大企業で働きつつ副業的に起業して、次第に切り替えていくか……何らかの形で自分で事業はやると思います。起業するリスクってあんまりないと感じていて、実際に失敗したからって失われるものって特にないんじゃないかなって考えています」
だからこそ、これから社会に出る若者や、キャリアに悩む若者には「恥を忍んで失敗しなさい」とアドバイスを送ります。
「若いときの失敗ってほぼノーリスク。失うものって自分のプライドとか、恥ずかしいくらいしかない。その程度のものって、ほぼないと思うんです。だから、なんでもいいからやりまくって失敗しまくればいいんじゃないのって感じですね」

根拠のない自信で動いていると結果もついてくる
インタビューの最後に、これからの未来を担うZ世代の読者に向けてメッセージをいただきました。
「根拠のない自信を持っていいと思っています」
事業にも仕事にも、絶対的な正解はないと渡辺氏は語ります。
「自分がやることを正解にする、という道だと思っています。だから、自分がやってることとか、自分の持ってる可能性って実はめっちゃすげえんだって、根拠のない自信を持って動いていれば、結果もついてくるんじゃないかな」
そう語る渡辺氏自身も「僕もそんな大した人間ではないですが、結構やべえやつだって思い込んで毎日気持ちよく働いています」と笑顔を見せました。
答えのない時代だからこそ、信じるべきは自分自身の可能性。渡辺氏の言葉は、未来へ踏み出す若者たちの背中を力強く押してくれるはずです。
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Future Leaders Hub 編集部