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2026.01.21 12:01

「社会貢献=清貧」は古い。給料は相場の1.3倍…“稼げる福祉”のビジネス論


「社会貢献はしたいけれど、お金も稼ぎたい」「福祉の仕事には興味があるけれど、労働環境がブラックそう……」

 そんな葛藤を抱えるZ世代にこそ、聞いてほしい話があります。1月15日(木)放送の『脱・税理士スガワラくんのFuture Leaders Voice』。ゲストは前回に引き続き、株式会社L・コネクト代表の岩佐やすかさん。

 彼女が語ったのは、多くの日本人が無意識に持っている「福祉=ボランティアであるべき」という固定観念を覆す、極めて合理的なビジネス戦略でした。「良い支援をするためには、良い経営(利益)が必要不可欠である」。

 このシンプルな真理は、福祉業界だけでなく、これからの時代を生きる全てのビジネスパーソンにとって重要な視点になるはずです。


「儲けること」は悪ではない

スガワラくん:今回は岩佐さんが展開されている「福祉事業」について深掘りしたいのですが、まず驚いたのが事業規模です。大阪を中心に重度障がい者向けのグループホームなどを11事業所も展開されているんですね。

岩佐:はい。それに加えて、福祉事業に参入したい経営者向けの加盟店事業も行っていて、ここ1年で20社ほどに増えています。

スガワラくん:すごい勢いです。ただ、あえて直球で聞きますが、福祉って「ボランティア」や「奉仕」のイメージが強くて、「ビジネスとして儲けるのはタブー」みたいな空気があるじゃないですか。そのあたり、どう捉えていますか?

岩佐:正直、「福祉で儲けて何が悪いんだろう」と思っています。もちろん、「儲かる」とは言いづらい業界ですし、言うと叩かれます(笑)。でも、現実を見てほしいんです。今、大阪だけでも重度の障がい者向け施設は「400人待ち」の状態です。国が高齢者対策にお金を使わざるを得ない中で、若い障がい者の方の受け入れ先が圧倒的に足りていない。

IMALU:400人も待っているんですか……。

岩佐:じゃあ誰が施設を作るのか?民間企業にお願いするしかないんですが、「儲からない」と思われていたら誰も参入しません。逆に「ちゃんと収益が出るビジネスモデルですよ」と提示して参入者を増やしたほうが、結果として施設が増え、400人の待機者が救われるんです。

スガワラくん:なるほど。「儲けること」が結果的に「社会課題の解決」スピードを早めることになるわけですね。これは重要な視点です。

給料を高く設定する「逆転の投資戦略」

スガワラくん:とはいえ、福祉の現場は「給料が安くて激務」というイメージがZ世代の中にも根強いと思います。実際はどうなんでしょうか?

岩佐:おっしゃる通り、ボランティア精神だけで始めてしまうと、利益が出ずに給料を払えなくなり、スタッフが疲弊してしまいます。だからこそ弊社では、最初から「給料を相場の1.1~1.3倍」に設定しているんです。

スガワラくん:相場の1.3倍! それはかなり高いですね。

岩佐:福祉は「人対人」のサービスです。スタッフの満足度が低ければ、絶対に良い支援はできません。ビジネスとして利益率の高い構造をしっかり作り、それをスタッフに還元する。そうすると良い人材が集まり、サービスの質が上がり、評判が良くなってさらに利用者が集まる。この「正の循環」を作ることが経営者の仕事だと思っています。

IMALU:「お金がないからできない」ではなく、最初にお金を回す仕組みを作ることで、みんながハッピーになれるんですね。

岩佐:おかげで、うちは従業員の8割が未経験スタートですが、モチベーション高く働いてくれています。「利用者さんが天使に見える」と言ってくれるスタッフもいるくらいなんです。

市場の「賞味期限」はあと8年

スガワラくん:もう一つ、ビジネスパーソンとして勉強になったのが「市場の見極め」です。岩佐さんは、このビジネスチャンスが「あと8年」だとおっしゃいましたね。

岩佐:はい。人口動態や需給バランスを計算すると、今の好条件で参入できる「ボーナスタイム」はあと8年くらいだと予測しています。その後は競合が増えたり、国の報酬単価が変わったりするリスクがある。だからこそ、この8年の間に強固な基盤を作り、次はAIを導入して業務効率化を図るなど、次のフェーズを見据えています。

スガワラくん:感情論ではなく、数字とデータで「撤退ライン」や「変革期」まで見据えているのが素晴らしいですね。「社会貢献したい」という熱い思いと、「いつまで勝てるか」という冷静な計算。この両輪がないと、持続可能な事業は作れないということですね。

「良い経営」こそが、最強の社会貢献

IMALU:お話を聞いていて、福祉のイメージがガラッと変わりました。利益を出すことで施設をピカピカにリノベーションできて、親御さんが泣いて喜んでくれるという話も印象的でした。

岩佐:「いい経営をしないと、いい支援はできない。これが私たちの合言葉です。福祉を「清貧なボランティア」としてではなく、「社会を変えるポテンシャルのあるビジネス」として見てほしいですね。

スガワラくん:「稼ぐこと」と「人助け」は矛盾しない。むしろ、稼ぐからこそ、より多くの人を、より質の高いサービスで助けられる。これから起業や新規事業を考えている若い世代にとって、岩佐さんのスタイルは一つの大きな指針になると思います。

「福祉」と「ビジネス」。一見すると矛盾しそうなこの2つの言葉を、岩佐さんは「合理性」という橋でつなぎました。「400人待ちの現状を救うためには、まず自分たちが稼いで事業者を増やすしかない」。その言葉は、単なる感情論よりもはるかに強く、深い「優しさ」に満ちていました。

 社会課題を解決したいと願うZ世代にとって、彼女の「稼げる福祉論」は強力な武器になるはずです。テキストでは伝えきれない岩佐さんの熱量とスピード感は、ぜひ動画本編で体感してください。

 

 

出演者プロフィール

ゲスト:岩佐やすか(やすか社長)

株式会社L・コネクト 代表取締役

「売上に結びつく集客」を強みとするマーケティング支援を行う一方、大阪を中心に重度障がい者向けのグループホームや生活介護事業を展開。11事業所を運営し、そのノウハウを展開する加盟店事業は1年で20社が参加するなど急成長している。「福祉×ビジネス」の新しいロールモデルとして注目を集める。

メインパーソナリティ:脱・税理士スガワラくん (本名:菅原由一)

SMGグループ CEO /1975年、三重県生まれ。元国税調査官の師匠から学び、圧倒的に税務調査に強い税理士として知られ、全国から税務調査立会い依頼が後を絶たない。YouTubeチャンネルは登録者数140万人を突破。ブログはアメブロ【公式】トップブロガーに選任。

アシスタント:IMALU

1989年、東京都生まれ。 語学を学ぶためにカナダの高校へと留学し、現在はタレントとしてテレビやラジオで活躍。東京と奄美大島での2拠点生活を開始し、自分らしい働き方を実践している。

 

▼岩佐やすかさん最新情報

会社HP:https://lconnect.co.jp/

X:https://x.com/yasuka_aphro

YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCIcJydqsSkyK2wVFdoTms7A

Instagram:https://www.instagram.com/yasuka_i.off/

TikTok:https://www.tiktok.com/@yasuka_shacho?is_from_webapp=1&sender_device=pc

 


番組概要

番組名:脱・税理士スガワラくんの Future Leaders Voice

出演者:脱・税理士スガワラくん / IMALU / ゲスト:岩佐やすか

放送局:金沢シーサイドFM / FM 85.5MHz

放送日:毎週木曜日 / 17:00〜17:30

記事放送回:2026年1月15日(木)


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