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2026.01.16 17:00

「社員は仲間、本当は友達になりたい」24歳で創業した経営者が語る“覚悟と絆の経営哲学”


「社員は仲間。もっというと本当は『友達』になりたいんです」。

株式会社サンエー代表取締役社長の庵崎栄氏は、社員との関係性をそう語ります。24歳という若さで創業し、以来一貫して経営者として走り続けてきた庵崎氏。その原動力は、社員一人ひとりの成長を間近で見守る喜びにありました。

今回は、庵崎氏が歩んできた道と、未来を担う若者たちへの熱いメッセージをお届けします。


若いうちだからこそ、どういう仕事があるのかを知ることが大事

もし、今ご自身が学生だったら、どのような働き方を選びますか。この問いに対し、庵崎氏は迷わず「まず東京に出ます」と答えました。

「大きな会社、小さい会社、中堅会社。そこにはいろいろな人たちがいて、どういう仕事の仕方をしているのか。まずはインターンとして、いろいろ見てみたいですね」

金融や不動産といった人気が高い業界に目を向けるのも一つ。しかし、庵崎氏は、その業界で自分が勝ち残っていけるかどうかが重要だと指摘します。人生は長いからこそ、最初からひとつの業界に絞る必要はないのかもしれません。

「学生時代や社会人になってまだ数年の間は、日本という国の中にどういう仕事があって、どういう人たちが何をしているのか。それがどのように世の中に貢献するのか。まずはそれを知ることが、若い時だからこそ一番大事なんじゃないかなと思います」

夢と希望を持って大手企業に入社しても、誰もが成功できるわけではありません。同期との競争に敗れたり、挫折を経験したりすることもあるでしょう。だからこそ、若いうちに多くの選択肢を知り、広い視野を持つことが、その後の長い人生を支える礎となるのです。

「俺はこの道でプロになるんだ」という覚悟

庵崎氏は、キャリアの段階を二つに分けて考えています。一つは、20代半ばまでの「知見を広げる」期間。そしてもう一つが、20代半ばからの「覚悟を決める」期間です。

「自分に合っている仕事なんて、世の中にはないんですよ。自分の好きなことをやって多額に稼げるのは、大谷翔平選手のようなほんの一握りのプロフェッショナルと呼ばれる人たちだけです」

ほとんどの人は、自分にぴったりの仕事を見つけることなどできません。だからこそ、20代半ばを過ぎたら「この道で必ずプロになるんだ」という覚悟が必要になるのだと庵崎氏は力を込めます。

「20代、30代になって『この仕事は合っているのか』と悩んでいる人ほど、職を転々として一番重要な時間を無駄にしてしまう。気がついた時には何のスキルも身についていない、というケースも見てきました」

若い頃に広げた知見の中から一つの道を選び、覚悟を持って突き進む。その先にこそ、人から褒められ、仕事の達成感を味わえる瞬間が待っている。それが仕事が「楽しい」と思えるようになるための唯一の道なのかもしれません。

創業のきっかけは「サーフィンを自分の好きな時にやりたいから」

庵崎氏が20代で最も熱中したこと。それは「サーフィン」でした。17歳で始め、30歳になるまでは、サーフィンが人生の中心だったと振り返ります。そして、驚くべきことに、24歳で会社を創業したきっかけもまたサーフィンにあったのです。

「サーフィンは波がないとできません。そして、波は週末に必ず来るわけではない。月曜日や火曜日にものすごくいい波が来るときもあるんです」

週末だけが休みという働き方では、最高の波を逃してしまう。ならば、自分でスケジュールを調整できる人生にすればいい。その思いが、庵崎氏を創業へと突き動かしました。

「波があるときは海にいて、波のないときは朝6時から夜中の11時まで仕事をする。そんな生活をしていましたね」

社員の成長する姿を見ることが「経営のやりがい」

創業から今日まで、経営者として走り続けるモチベーションはどこにあるのでしょうか。その源泉は、社員の存在にありました。

「創業当時、毎月の給料日には社員みんなと飲みに行って、現場の話をするんです。『あそこはうまくいった』とか、逆にうまくいかなかったこととか。社員が自分のやった仕事に達成感を持って話してくれる、その姿を見るのが本当に嬉しくて、幸せを感じる時間でした」。

その思いは、会社の規模が大きくなった今も変わりません。庵崎氏は社員の成長する姿を見ることが、経営のやりがいだと語ります。

「私は、社員にとって父親や母親のような存在でありたい。だから、ダメなことはダメだと本気で叱ります。普通なら言いにくい『鼻毛が出てるぞ』といったことでも、本人のためを思えばはっきり言います。そうやって、人として、男として成長していく姿を見ることが、何よりの幸せなんです」。

社員は仲間であり、世代を超えた友人でありたい。その温かい眼差しが会社のカルチャーを形作っているのでしょう。

「自分は成長したい」と思っている人と一緒に成長したい

最後にどんな若者と一緒に働きたいかと尋ねると、庵崎氏は即答しました。

「自己成長したいと思っている人ですね。『自分は成長したいんだ』という夢を持っている人が大好きです。そういう人と一緒に、私も成長していきたい」

「サンエーという会社に居続けてもらうことがゴールではない」と庵崎氏は言います。目指すのは、社員一人ひとりが幸せな人生を歩むこと。そのために必要なよい人間関係と経済力を身につけられる場でありたいと願っています。

「新入社員の頃の自分にアドバイスするなら、『もっと仕事に真剣に向き合ったほうがよかったんじゃないか』と言いたいですね」。

かつてはサーフィンに夢中になるあまり、仕事への集中力を欠くこともあったという庵崎氏。しかし、その経験があったからこそ、今の情熱的な経営者としての姿があるのかもしれません。


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