職人技の属人化をデータで解消せよ!人手不足時代を生き抜く技術承継の仕組み化
「見て覚えろ」の現場に、データという言葉を——堀さんが語ったのは、日本のものづくりが抱える、ちょっと重い現実でした。
8月6日(木)放送の『Future Leaders Voice』に登場したのは、前回に引き続き株式会社テクノア経営企画部の部長・堀直樹(ほり・なおき)さん。今回のテーマは「中小製造業のリアル」。全国4,000社超とお付き合いする立場から見えてくる、人手不足や技術承継の現場感を語りました。
「創業以来、1度も赤字になったことがない」——その理由を聞くと、意外なほどシンプルな答えが返ってきました。
人手不足はなぜ止まらない?中小製造業のリアルな現場
IMALU:全国4,000社を超える製造業のお客様とお付き合いされているということなんですが、今、中小製造業を取り巻く環境はどう見えていますか?
堀:本当に素晴らしい技術をお持ちなんです。自動車や航空産業、医療機器から食品製造機械まで、様々な分野で優れたものづくりをされている。ただ同時に、材料費の高騰や人手不足、事業承継が目の前の課題として上がってきていますね。
スガワラくん:中でもよく聞く悩みってどんなことなんですか?
堀:どんなものを作っているかにかかわらず、やっぱり人手不足です。DX化が進んで、オフィスで働きたい若い子がそっちに流れちゃう。製造業や建設業の人手不足は本当に深刻ですね。
IMALU:人手不足って、本当にどの業界に行っても聞く言葉になってきましたよね。
スガワラくん:でも今AIがどんどん発達しているじゃないですか。オフィスの簡単な仕事はAIができるようになる。逆に建設業・製造業みたいなブルーカラーはまだAIが来ていないので、価値がこっちに移りつつあるんですよ。アメリカでは実際、ブルーカラーの給料が上がったりしています。
堀:そうなんです、それは肌感としてもありますね。
スガワラくん:これから変わってきそうな感じはしますね。現場の人の給料が上がってほしい。人がいないと技術も受け継げないですから。

「見て覚えろ」文化からの脱却。データが技術承継を支える
堀:職人さんと呼ばれる方々の高齢化が著しくて。先輩の背中を見て技術を学んできた方が多いんですけど、今の若手はデジタルネイティブなので「マニュアルがないと分からない」と言う。逆にベテランは「文字を書くのが得意じゃない」と。そこをデータで残していただきたいなと、いつもご提案しています。
スガワラくん:製造業って「見て覚えろ」の文化ですもんね。システムで管理すれば、若手も仕事しやすくなりますよね。
堀:そうなんです。過去に似たような形状のものを作った履歴がデータで見えるかどうかは、大きな違いになります。見積もりも「社長しか作れない」と言われる会社が多いんですが、システムで管理すれば他の社員さんでも作れるようになりますし。
IMALU:属人化しちゃってる部分を、仕組みで解消していくということですね。
スガワラくん:医療はカルテを残すのが当たり前ですけど、製造業はなかなかそこまで残っていなかったりしますもんね。
堀:実際にあった話なんですが、ベテランの工場長が急遽退職されて、ノウハウが残っていなかったために納期がずれ込んで、利益が残らなかったケースもあって。経営者の方が「もっと早く仕組みを作っておけばよかった」とおっしゃっていましたね。
IMALU:何が起こるか分からないですもんね。1個あるだけで全然違いますね。

根拠あるデータで対等に渡り合え!パートナーとして利益を守るための価格交渉術
スガワラくん:テクノアさんは創業以来、1度も赤字になったことがないそうですね。その理由は何だと思いますか?
堀:「生産管理システムでお客様の利益改善をする」という強い信念があるのに、提案する側が赤字企業だと説得力がないよね、という先代からの考え方があって。ソフトウェア開発にかかったコストをきちんと数字で管理する仕組みを、長年続けてきましたね。
スガワラくん:50年赤字ゼロって、なかなか聞かない数字ですよ。僕も税理士として経営コンサルをやっていますけど、コンサルタントなのに半分近く赤字なんてこともザラなんです。お客様に本当に価値のある情報を提供するのって、実はすごく難しいので、それを実現されているのはすごいと思います。
堀:ありがとうございます。スガワラさんに質問があって、価格交渉を解きほぐすにはどうすればいいですか?
スガワラくん:材料費や人件費が高騰している中、価格を上げないと利益が出せないのに、上げられない中小企業がめちゃくちゃ多いんです。原価が上がっている根拠を、システムでちゃんと示すこと。「以前はこの原価でしたけど、今はこれくらいかかっているので値上げさせてください」という材料を持って、価格交渉月間のような時期に会議の場を作ることが大切ですね。
堀:まさにその通りだと思います。実際にシステムのデータを持って交渉に行ったお客様が、「なんでもっと早く言ってきてくれなかったんだ」と大手企業から言われたそうで。ビジネスパートナーとして、きちんと利益を出してもらわないと困る、と。
IMALU:言われてみると、大手側もむしろ言ってきてほしいと思ってるパターン、意外とありそうですね。
スガワラくん:僕も業務委託の方から「今これくらいコストがかかっていて、今の契約だとトントンなんです」と言われて、その場で単価を上げたことがあります。ビジネスパートナーは大切にしないと。
「見て覚えろ」から「データで残す」へ——中小製造業の現場が抱える人手不足や技術承継の悩みに、テクノアはどう向き合っているのか。50年赤字なしの経営哲学と合わせて、対談の全容はぜひ動画本編でチェックしてください!
🗣️出演者プロフィール
●ゲスト:堀直樹(ほり・なおき)
株式会社テクノア 経営企画部 部長。
中小製造業向けの生産管理システム「TECHS」シリーズをはじめ、幅広いDX支援を手掛ける同社で経営企画を担当。全国4,000社を超える製造業との取引を通じて、人手不足や技術承継といった現場の課題に向き合っている。
●メインパーソナリティ:脱・税理士スガワラくん(本名:菅原由一)
SMGグループCEO。自身のYouTube登録者数160万人超。「脱・税理士」を掲げ、本番組でも日本中の経営者やリーダーたちに、明日から使えるビジネスの知恵と勇気を届けている。
●アシスタント:IMALU
タレント。テレビやラジオで幅広く活躍。東京と奄美大島の2拠点生活など、既存の枠にとらわれない生き方を自ら実践中。視聴者に近い視点からゲストの核心に触れる質問を投げかけ、対談に深みを与えている。
📢株式会社テクノアさんの最新情報
公式ホームページ:https://www.technoa.co.jp/
X(公式):https://x.com/TECHNOA_JAPAN
X(テクノアのノアちゃん):https://x.com/TECHNOA_NOACHAN
Instagram:https://www.instagram.com/technoa_pr/
📻番組概要
番組名:脱・税理士スガワラくんの Future Leaders Voice
放送局:金沢シーサイドFM / FM85.5MHz
放送日:2026年8月6日(木)
放送時間:17:00〜17:45
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Future Leaders Hub 編集部