ツールありきのDX導入は失敗する? 5年後、10年後の「ビジョン」から逆算する正しいDXハック
「便利そうだから」で導入したツールほど、うまくいかない——3度目の登場となる堀さんが語ったのは、DXの成功と失敗を分ける、たった1つの違いでした。
8月13日(木)放送の『Future Leaders Voice』に登場したのは、引き続き株式会社テクノアの経営企画部部長、堀直樹(ほり・なおき)さん。今回のテーマは「DXで未来を開く」。3年で21システムを導入した企業の事例から、テクノア自身のAI活用術まで語りました。
「メイド・イン・ジャパンを復活できる」——堀さんが中小製造業の未来に見ている、本気の可能性とは。
成功を引き寄せるビジョンからの逆算思考

IMALU:実際にDXを進める際、何から始めるのがいいんでしょうか?
堀:世の中にツールが溢れているので、まず言いたいのは「ツールありきで取り組まないでほしい」ということです。「便利そうだから」「知り合いの企業が入れたから」で導入すると、何のために入れたのかわからなくなってしまうんですよね。
IMALU:でも、そうなりがちですよね。
堀:私、ITコーディネータの資格も持っているんですが、まず5年後、10年後を見据えたビジョンを作りましょうと。そのビジョンに向けて、自社の課題は何か、その課題をクリアするには何が必要かを考えて、そこに沿ったツールを入れていくべきなんです。
スガワラくん:僕がいつも言っていることと同じですね。僕も36歳で起業して、60歳までに達成するビジョンを掲げて、そこから逆算でずっと計画を立てているんですよ。
堀:まさにそういうことです。
経営者の本気度が現場の意識を変える
IMALU:実際にDXで大きな成果を上げた企業もあるんですよね?
堀:弊社のお客様で、岡山県にある味噌・醤油・日本酒の醸造設備を作る会社様がいらっしゃるんですが、2023年に経済産業省のDXセレクションを受賞されているんです。元々はアナログな管理が横行していた会社で、まず「2050年にどうありたいか」というビジョンを作って、そこから業務フローを棚卸しして、課題の大きい順にツールを導入していったんですね。
スガワラくん:経営者が本気で関わっているのがポイントですね。
堀:おっしゃる通りで、経営者の方が必ず打ち合わせに参加されていました。結果、3年間で21個のシステムを導入して、情報管理担当が1人だったのが、今では21人以上がIT資格を取ったり、自ら生成AIで自社ツールを開発したりしています。
IMALU:全然ITに詳しくなかったのに、DXセレクション受賞ってすごいですね。
堀:先方からは「テクノアのTECHSが本当にきっかけになりました」と言っていただいていますね。
スガワラくん:いいなあ、僕の会社もやってほしいです。自分たちの課題を見つけるのも大変な作業ですよね。
堀:そうなんです。現場の方は自分の問題ばかりフォーカスしがちなんですが、経営者が入ると全体を俯瞰した議論になるんですよね。

人間にしかできない価値創造に特化する最新のAI×DX活用術
IMALU:DXがうまくいかない企業に共通点はありますか?
堀:「補助金が出るから」「同業他社が使っているから」で導入する企業は、ビジョンが明確じゃないことが多いんです。従業員が「なぜこれを使うのか」を腹落ちできていないと、面倒くさいと使われなくなってしまう。
スガワラくん:DXとビジョンって、今まであまり繋がっているように思えなかったですけど、実はそこが一番大切なんですね。
堀:DXの一番大きい効果は「社員さんの意識が変わる」ことだと思っています。データで利益や仕事内容が見えるようになると、現場の方が自ら「もっと利益を出すには」と考えて動き出してくれるんです。
スガワラくん:目の前に自分の成果や課題が見えていれば、それを解決しようと思いますもんね。テクノアさん自身はDX、何かされているんですか?
堀:最近は「AX」、AIトランスフォーメーションという言い方もするんですが、社内に専門の部門を設けて取り組んでいます。「みんなAI(あい)して、大変化」というスローガンを掲げていて、「あいして」の部分がAIなんです。
スガワラくん:AIを使うようになったら「社員がいらなくなる」なんて意見もありますけど、そういう心配はないですか?
堀:社員がいなくなることはないと思っていて、事務作業的な部分をAIに任せて、より人にしかできない仕事に時間を割けるようにしたいなと考えています。
「ツールありきではなく、ビジョンありき」——3年で21システムを導入した企業の裏側にも、経営者自身の本気度がありました。中小製造業の可能性を広げるヒントが詰まった対談、ぜひ動画本編でチェックしてください!
🗣️出演者プロフィール
●ゲスト:堀直樹(ほり・なおき)
株式会社テクノア 経営企画部・部長。
中小製造業向けの生産管理システム「TECHS」シリーズをはじめ、幅広いDX支援を手掛ける同社で経営企画を担当。全国4,000社を超える製造業との取引を通じて、DX推進や技術承継といった現場の課題に向き合っている。
●メインパーソナリティ:脱・税理士スガワラくん(本名:菅原由一)
SMGグループCEO。自身のYouTube登録者数160万人超。「脱・税理士」を掲げ、本番組でも日本中の経営者やリーダーたちに、明日から使えるビジネスの知恵と勇気を届けている。
●アシスタント:IMALU
タレント。テレビやラジオで幅広く活躍。東京と奄美大島の2拠点生活など、既存の枠にとらわれない生き方を自ら実践中。視聴者に近い視点からゲストの核心に触れる質問を投げかけ、対談に深みを与えている。
📢株式会社テクノアさんの最新情報
公式ホームページ:https://www.technoa.co.jp/
X(公式):https://x.com/TECHNOA_JAPAN
X(テクノアのノアちゃん):https://x.com/TECHNOA_NOACHAN
Instagram:https://www.instagram.com/technoa_pr/
📻番組概要
番組名:脱・税理士スガワラくんの Future Leaders Voice
放送局:金沢シーサイドFM / FM85.5MHz
放送日:2026年8月13日(木)
放送時間:17:00〜17:45
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Future Leaders Hub 編集部