華やかな世界に潜む「搾取構造」を打ち破れ! “やりたいこと”をビジネスとして成立させる極意
「有名バレエ団に入った人の52%が年収100万円以下」——この数字を聞いた時、バレエに対するイメージが一変しました。
7月23日(木)放送の『Future Leaders Voice』に、最後のご出演として登場したのは、大人バレエアカデミーのバレエトレーニングディレクター・猪野恵司(いの・けいじ)さん。ダンサーのセカンドキャリア問題から、業界の搾取構造、そして猪野さんが描くバレエ業界の改革ビジョンまで、バレエ業界の「本当のこと」を語り尽くしました。
「好きなのに続けられない。それが一番悲しい」——猪野さんのその言葉が、すべてを表しています。
有名バレエ団の50%以上が年収100万以下?
スガワラくん:様々な闇を伺ってきましたが、ぶっちゃけバレエダンサーとして活躍したら、収入はどれくらいなんでしょうか?
猪野:下から行きます。東京で「みんなが知っている」という有名バレエ団に入った人の52%が年収100万円以下です。自分のトウシューズ代や電車賃もそこから全部出して、年収が100万円以下。実家から通っているか、仕送りをもらっているか、死ぬほどバイトをしているか、どれかです。
スガワラくん:1本で自立して生活していくのは難しいですね。
猪野:生活保護の方よりも年収が低いということになっていて、最低限度の文化的な生活をする年収を明らかに下回っているのに、バレエの人たちはお金のことを無視して「我こそはバレエ文化のトップにいる」みたいな顔をしているんですよ。一番食べられる「新国立劇場」で年収500万〜600万円くらいで、トップでも1000万円いくかなというくらい。
IMALU:見にいくお客さんはお金持ちのイメージがあるのに、ダンサーの生活との差が激しいですよね。
猪野:一番キラキラした舞台のあそこだけに出すためだけに命をかけているので、他はもうひどいものですよ。

バレエ業界に蔓延する「搾取の構造」とセカンドキャリアの課題
スガワラくん:ダンサーのセカンドキャリアも問題なんですよね。
猪野:現役の時間はせいぜい30歳くらいまでで、踊り以外の能力がない状態でいきなり「さあ次の道へ」となる。で、「俺ダンスできるから教室開く」とやってみると、マーケティングも集客も事務作業も全部できなくてうまくいかない。ひどい例だと、「生徒が1人来たら600円あげる」という契約で、自分でマーケティングもして経費も全部自分持ちで、「大元の先生が引退したらこのスタジオ譲ってあげるから」という言葉に釣られてずっと搾取され続けている。でもそのスタジオの持ち主が実は旦那さんで、ある日目が覚めてうちに来たという講師がいます。
スガワラくん:ダンスのスクール経営って、元ダンサーがやっているから事務作業が本当にできないんですよ。連絡も書類もグチャグチャです。
猪野:だからうちの場合は、マーケティングから集客から事務作業まで全部こちらで受けるので、先生は教える能力だけ磨いてください、という役割分担にしています。
持続可能なビジネスモデルを創り出す方法

スガワラくん:収入が少ない業界を猪野さんは変えていくんですね。
猪野:私の理想は「踊る」ということでちゃんと生きていける世界。今私にできることは「バレエでちゃんと生きていける」を体現すること。うちのスタジオで働いてくれている先生が、それで自分の活動もできて、踊りが終わった後もセカンドキャリアに移れる環境を作っています。スタジオ収益を使って公演事業も回していく。そのためにも今の9店舗から生徒数1万人規模を目指して動いています。
猪野:今のバレエ界を変えようとは思っていなくて、新しいバレエ界を作ってしまおうと思っている。文化芸術がちゃんと回っているからこそ、オリンピックの開会式で国の威信をかけたものが出せる。「ちゃんともうちょっとちゃんとしようよ」というところの思いでやっています。
IMALU:Z世代へのメッセージをお願いします。
猪野:「お金の勉強はしましょう」ということです。バレエの世界でお金がなくてバレエを諦めていった人がほとんど。自分がやりたいと思ったことをやるためには、最低限のお金の部分を用意しておかないとうまくいかない。「自分はどうやったら死なないのか」をちゃんと作っておけば、そこから全力で本当にやりたいことに挑戦できます。
スガワラくん:好きなのに続けられないって悲しいですもんね。お金の勉強をしてください。
「孫の世代にもうちょっとマシなものを渡していきたい」——猪野さんの改革は、バレエ業界だけでなく、文化芸術全体への本気の問いかけです。猪野さんの言葉には、ビジネスとバレエ業界の架け橋を作ろうとする姿が見えました。対談の全容は、ぜひ動画本編でチェックしてください!

🗣️出演者プロフィール
●ゲスト:猪野恵司(いの・けいじ)
大人バレエアカデミー代表、バレエトレーニングディレクター。
18歳でバレエを始め、アメリカの大学でキネシオロジーを専攻後、一流カンパニーに入団。ヒロミさんのジムでパーソナルトレーナーを経てマーケティングを学び独立。解剖学と運動学を組み合わせた独自メソッドで大人専門スタジオを展開。現在9店舗・生徒1200人。バレエ業界のビジネス改革に挑んでいる。
●メインパーソナリティ:脱・税理士スガワラくん(本名:菅原由一)
SMGグループCEO。自身のYouTube登録者数160万人超。
「脱・税理士」を掲げ、本番組でも日本中の経営者やリーダーたちに、明日から使えるビジネスの知恵と勇気を届けています。
●アシスタント:IMALU
タレント。テレビやラジオで幅広く活躍。東京と奄美大島の2拠点生活など、既存の枠にとらわれない生き方を自ら実践中。視聴者に近い視点からゲストの核心に触れる質問を投げかけ、対談に深みを与えています。
📢猪野恵司(大人バレエアカデミー)さんの最新情報
公式HP:https://personalballet.com/academy/
Instagram:https://www.instagram.com/otona_ballet_academy/
YouTube:https://youtube.com/channel/UCU_DUmoFI5b9NJtsIS4c-Ag
Facebook:https://www.facebook.com/personalballet/
📻番組概要
番組名:脱・税理士スガワラくんの Future Leaders Voice
放送局:金沢シーサイドFM / FM85.5MHz
放送日:2026年7月23日(木)
放送時間:17:00〜17:45
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Future Leaders Hub 編集部