「革命家のような気持ちで最短最速全力投球」Z世代クリエイター集団を率いる20歳社長の“泥臭い経営論”
創業は16歳。Fiom合同会社を率いる竹下洋平代表は、現在21歳にして5年間の経営経験を持ちます。その道のりは決して平坦ではなかったといいます。
「とにかく失敗でいちいちくよくよするな」
そう語る彼の原動力と、未来へのまなざしに迫ります。
この世に生きた証を残していきたい
竹下氏が自身の働き方を語るとき、その根底にあるのは「志に向かって、ひたすらにがむしゃらに泥臭く突き進んでいく」という姿勢です。それは今に始まったことではなく、ずっと以前から貫いてきた信念だと話します。その原点は、16歳で事業を起こすさらに前にありました。
小学校時代、ADHDとアスペルガーの特性から特別支援学級に在籍していた竹下氏。そこは、個性と個性がぶつかり合う「カオスな空間」であったと同時に、固定観念にとらわれず、他者を多角的・俯瞰的に見る力を養う場所でもありました。
しかし、中学校では一転して同質的な環境に強い違和感を覚えます。その頃に出会ったのが、孫正義氏の著書『志高く』でした。
「自分が死んでいくときに、この世に何かしらの痕跡や生きた証を残せたらすごくいいだろうなと」
この本に感銘を受け、事業の道を志すことを決意。高専に進学しアプリ開発に挑むも、うまくいかずに中退。その後、会社を立ち上げ、がむしゃらに走り続けてきました。
普通のシミュレーションゲームより何十倍も面白い

事業は長距離マラソンのようなものだと竹下氏は語ります。半年や1年で諦めてしまう若手起業家が多い中、4年間経営を続けてこられたのはなぜでしょうか。その原動力を探ると、仕事の面白さに目覚めた中学時代の経験に行き着きます。
当時、大手ECサイトで小規模なセレクトショップを運営していた竹下氏。韓国でこれから流行りそうなアイテムを見つけ、日本市場でブランディングして販売するというビジネスに熱中しました。
商品は次々と売れ、顧客からはダイレクトに感謝の言葉が届く。事業が右肩上がりに成長していくスパイラルに、まるでゲームのような面白さを感じたといいます。
「普通のシミュレーションゲームとか僕めっちゃ小学校のときやりまくってたんですけど、普通のより何十倍も面白いじゃんっていうことに中学1年のときに気づいたって感じですね」
この手応えこそが、仕事の楽しさを知る最初の瞬間でした。
失敗は事業の正確性を上げるために必要不可欠な要素
もちろん、楽しいことばかりではありませんでした。Z世代向けのショールーミングストアを立ち上げようと3000万円の資金調達に奔走したものの、一社からも投資を得られずに玉砕。2年近く続けたアプリ開発も、最終的にリリースには至りませんでした。
「失敗の数だけは、他の誰よりも負けない自負がある」
そう語る竹下氏は、もし事業を始めた頃の自分にアドバイスするなら、「とにかく失敗でいちいちくよくよするな、打数を打て」と伝えるといいます。
「以前は一つひとつの失敗で精神的なダメージを受けていましたが、今は違います。失敗は事業の正確性を上げるために必要不可欠な要素であり、むしろ自分から取りにいくべきものだと考えています」
失敗を前提に仮説を立て、高速でPDCAを回していく。そのマインドセットが、経営者としてもクリエイターとしても最も重要だと強調します。
革命家のような気持ちで、最短最速全力投球する

現在、竹下氏が最も熱中しているのは、Z世代ならではの視点や創造性を活かし、大企業や自治体のプロジェクトをダイナミックに動かすことです。メンバー全員がZ世代という若手クリエイター集団を率いる彼が、共に働きたいと考えるのはどのような人物なのでしょうか。
「何かの領域で一流を目指してる人だったり、その全力投球で、とにかくアグレッシブに前のめりにやってるような方ですね」
成長志向の強さに加え、若者ならではの発想力や創造性を重視しています。そして何より求めるのが、スピード感です。
Fiomでは、数時間単位で物事が進んでいくのが日常。じっくり考えてから動くタイプよりも、とにかく早く動き、猛スピードで突進できる人材を求めています。
「革命家のような気持ちで最短最速全力投球、もうスピードで猛突進できるような人がすごく求めてます」
理想と現実のギャップを原動力に、若者の才能で世の中にインパクトを与えたい。竹下氏の挑戦は、まだ始まったばかりです。
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Future Leaders Hub 編集部