コロナ禍で100人退会の老舗テニススクールが復活。SEOと差別化で実現した「選ばれる店舗のブランド戦略」
コロナ禍で100人が退会し、500人まで会員数は落ち込んだ。財務状況も良くない。その原因は、45年間経営をしていても地元の人にさえ「知られていなかった」事実——。
5月21日(木)放送の『Future Leaders Voice』に、前回に引き続き登場したのは、石井スポーツ振興株式会社 代表取締役・石井佑典(いしい・ゆうすけ)さん。今回のテーマは「石井スポーツ振興の秘密」。SEO対策、YouTuber社員、ハードコートのブランディング、インバウンドの可能性まで、会員を着実に増やしてきた裏側が明かされました。
ブランド戦略のために、いったいどんな一手を打ってきたのでしょうか。
SEOとMEOで変えた「集客の景色」
石井:コロナ禍で100人辞めて500人になって、財務状況も良くない時期に気づいたんです。地域の知り合いでも、うちじゃなくて別のスクールの名前を言う。45年やっていて、知られていなかったんです。
IMALU:え、45年やっていても?
石井:全然でした。そのタイミングでSEO対策もできるホームページを作りませんかという話になって。うちは向日市という西日本一小さい市で地域検索1位でしたが、近隣エリアでは全く出てこない。だからその範囲を広げる施策を打ちました。
IMALU:効果はありましたか?
石井:ありました。エリアが離れた場所から「他のスクールで3年やってるんですが」という問い合わせが来るようになって。あとスタッフに登録者10万人のテニスYouTuberがいて、「YouTuberのいるテニススクール」として認知が広がったことも大きかったですね。もともといたスタッフが「YouTube始めます」と言って、じゃあどうぞという感じで始めたら跳ねていって10万人になった。狙って採用したわけじゃないんです。

「初心者大歓迎」から「ゲームで勝てる」へ
IMALU:スクール内で新しく始めたことはありますか?
石井:この4月から「テニスゲームが強くなるレッスン」を始めました。今まではフォームを綺麗にするところから教えるのが一般的でしたが、うちはポイントの取り方や試合の組み立てから教える。フォームが綺麗になっても「誰かとテニスしたい」とはなかなかならない。試合ができるようになって、みんなでコートを借りてわーわーできる、そこまで持っていくほうがテニスにはまってくれるんです。
IMALU:「試合の勝ち方」から入るんですね。
石井:実は今いる会員さんも競技志向の方が多いので、「初心者大歓迎」よりも実態に近い打ち出し方のほうが合っている。ホームページでもそう謳っていけば、ニーズのある人に届きやすくなると思っています。
スガワラくん:ターゲットを明確にして差別化を図る、ということですね。
叶えられなかった夢が、唯一無二の強みに

IMALU:屋外にハードコートがあるのは珍しいですよね。
石井:もともと「ツアーコーチになって世界を回りたい」という夢があったんです。でも叶えられないかもしれない。だったら世界を回っているスタッフの練習を手伝えれば、自分の夢が叶ったも同然かなと思って作りました。全国大会は有明のようなハードコートが多いので、同じ環境を提供できるというブランディングにもなっています。阪急京都線でハードコートがあるのはうちだけなので、それは大きな強みですね。
スガワラくん:京都だからインバウンドの可能性もありますよね。
石井:新幹線のホームでグリーン車に乗るのも外国の方がほとんどで。スポーツは世界共通の言語なので、そこも可能性として感じています。
IMALU:スポーツビジネスとインバウンド、確かに相性がよさそうですね。
知られていないなら知られる工夫をする。実態と打ち出しがズレているなら合わせる。叶えられない夢は形を変えて実現する。石井さんの経営には派手さはないけれど、一つひとつの判断に確かな筋が通っていました。対談の全容は、ぜひ動画本編でチェックしてください!
🗣️出演者プロフィール
●ゲスト:石井佑典(いしい・ゆうすけ)
石井スポーツ振興株式会社 代表取締役
京都の老舗テニス・スイミングスクールを祖母・母から引き継いだ3代目。就職氷河期にテニスコーチとして家業に入り、いきなりの経営者就任を経験。現在では会員1650名規模のスクールに育て上げる。家業の瓦屋は平等院鳳凰堂の瓦工事を手がける京都屈指の職人集団。
●メインパーソナリティ:脱・税理士スガワラくん(本名:菅原由一)
SMGグループCEO。自身のYouTube登録者数160万人超。税理士の枠にとらわれない「脱・税理士」を掲げ、本番組でも日本中の経営者やリーダーたちに、明日から使えるビジネスの知恵と勇気を届けている。
●アシスタント:IMALU
タレント。テレビやラジオで幅広く活躍。東京と奄美大島の2拠点生活など、既存の枠にとらわれない生き方を自ら実践中。視聴者に近い視点からゲストの核心に触れる質問を投げかけ、対談に深みを与える。
📢石井スポーツ振興株式会社の最新情報
石井スポーツ振興株式会社(テニススクール公式サイト):https://www.nltc.co.jp/
スイミングスクール 公式サイト:https://manatee-swimming.jp/
ダンス教室 公式サイト:https://dance-higashimuko.jp/
Instagram(石井さん個人):https://www.instagram.com/nishinooka_ishii
Instagram(テニスクラブ公式):https://www.instagram.com/nishinooka.tennis
📻番組概要
番組名:脱・税理士スガワラくんの Future Leaders Voice
放送局:金沢シーサイドFM / FM85.5MHz
放送日:2026年5月21日(木)
放送時間:17:00〜17:45
あなたにおすすめの記事
「20代はほぼ遊んでいません」人気税理士ユーチューバーが“親の呪縛”を乗り越え、生まれるまで
「口を大きく開けて話すな」科学的ボイトレが暴く“響く声”の正体。プレゼン前にやるべき「犬の遠吠え」とは?
才能も金も関係ない。“時間”こそがZ世代に与えられた最強の武器。プロが教える「10年後に後悔しない投資術」
図面通りにやらないのがプロの仕事。建設業社長が語る「三方良し」の経営と、AI時代に勝つ能動的キャリア
「家を見てからローン」はもう古い。俳優⇒演歌歌手マネージャーを経た異色の経歴社長、住宅購入の“逆転”新常識
【潜在意識をハックせよ】1冊のノートが未来の地図になる。理想の人生をデザインする「書く」習慣の魔力
岡山で2000人を熱狂させた女性社長「カッコいい写真は捨ててください」…あえて“画質の粗いスクショ”を選んだワケ
【期待値を1%超えよ】120校の信頼を勝ち取る「代替案」の極意と、AI時代でも“必要とされ続ける”仕事の作り方
【2040年問題】日本の道路の75%が寿命に? 建設業社長が明かす“日本のインフラ危機”
Future Leaders Hub 編集部