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2026.09.14 16:00

「挑戦したい学生と一緒に働きたい」学生130人が集った“異色の就活交流イベント”の舞台裏


「本当は身内だけでやる予定だった表彰式が、気づけば 130 人規模のイベントに」

2026 年 7 月 16 日、渋谷の ATOM TOKYO で開催された「就活交流イベント」。現役社会人とOB/OG が集い、就活のリアルを語り合う恒例企画に、思いがけない合流がありました。

会場“を貸し切ったのは、AI エージェント開発・DX コンサルティングを手がける東大・慶應発のスタートアップ「株式会社 Tech Lab」。Future Leaders Hub 編集部が現場を取材し、主催した Tech Lab 代表の守田りくさんに話を聞きました。

守田りくさん

開催概要

・ イベント名:就活交流イベント
・ 主催:株式会社 Tech Lab(代表:守田りく/2023 年 12 月設立の東大・慶應発 AI スタート
アップ)
・ 開催日:2026 年 7 月 16 日(木)19:00〜21:00
・ 会場:ATOM TOKYO(渋谷)
・ 参加者:学生・社会人あわせて約130人
・ 対象:27・28・29・30 卒の学生(他大学も参加可)
・ 参加学生:慶應義塾大学、早稲田大学、青山学院大学、東京大学ほか
・ 登壇したOB/OGの所属企業:三菱商事、住友商事、NTT、IBMなど10 社以上

定員を超える 130 人が集まり、熱気に包まれた会場

「現役&OB で交流し、楽しく学ぶ!」を合言葉に、2〜3 か月に 1 度のペースで開催されているこの就活交流イベント。今回も、慶應・早稲田・青山学院・東京大学をはじめとする学生たちが続々と会場に到着し、当初 100 人だった定員を大きく超える約 130 人が参加する盛況ぶりとなりました。

開始早々、ステージに立った主催企業の担当者からイベントの趣旨が説明されると、フロアは一気に活気づきます。DJ ブースから流れる音楽と照明が会場を彩るなか、学生たちは料理とドリンクを片手に、あちこちで名刺交換ならぬ「自己紹介トーク」を展開。

三菱商事、住友商事、NTT、IBM など、10 社以上の第一線で活躍する OB・OG を相手に、就活のリアルな悩みや先輩たちの体験談を直接聞ける貴重な機会とあって、学生たちの表情は終始真剣そのもの。かと思えば、次の瞬間には笑顔がこぼれるそんな「学びと楽しさ」が同居する時間が流れていました。

実は同時開催だった、社員の営業表彰式

今回のイベントには、実はもうひとつの顔がありました。会場を貸し切った企業の新規事業部による、営業成績表彰式です。もともとは身内だけで完結させる予定だったこの表彰式が、会場のクラブを貸し切ることになったのをきっかけに、定例の就活交流イベントと組み合わせる形で開催されることになったのだといいます。

その経緯や事業への想いを、株式会社 Tech Lab 代表の守田りくさんに聞きました。Tech Lab は、AI エージェント開発と DX コンサルティングを手がける2023 年 12 月創業のスタートアップです。守田さんは大学在学中に、東京大学松尾研究室発の AI スタートアップで技術に触れたことをきっかけに起業したといいます。

「挑戦する学生」と出会い、一緒に働きたい

■きっかけは「営業表彰式」。せっかくなら就活イベントと一緒に
「実は今日は、新規事業部の営業表彰式も兼ねているんです。最初は身内だけで完結する表彰イベントとして開催する予定だったのですが、せっかく会場を貸し切ることになったので 、いつも 2〜3か月に 1度開催している就活交流イベントと合わせることにしました」


■集客の中心はSNS とリファラル
「今日は 130人近くの方に来ていただきました。集客は基本的に X(旧 Twitter)やInstagramなど、SNSがメインです。あとは学生本人に Instagramのストーリーズでシェアしてもらうリファラルも大きいですね。おかげで、慶應、早稲田、青山学院、東京大学などの学生が多く集まってくれたと思います」


■「誰一人取り残さない社会」を掲げ、営業力を学生に
「うちは、AIの社会実装を通じて『誰一人取り残さない社会を実現する』というビジョンを掲げています。営業力を強みとする会社なので、その力を学生たちにも身につけてもらいたいという思いで、新規事業を今年の 4月からスタートしました。今は 20人ほどの学生が活動してくれています。活動日は基本的に土日なので、学業との両立もしやすくなっていると思います」


■「挑戦したい学生」と出会える場をつくりたい
「やっぱり、挑戦したい学生と一緒に働きたいなと思っていて。同じ大学やサークル、ゼミの中にいても、自分から挑戦できる人と出会うきっかけって意外とないんですよね。だからこそ、そういう環境を自分たちでつくっていきたいと思っています。私自身も大学 1年生の頃からインターンをしていて、それで人生が変わったという実感があるので、今度は自分がそういう環境をつくる側に回りたいと思っています」


■今後は「学生たちの満足度」次第
「ここまで大きなコミュニティにしていくことは、今のところ考えていません。ただ、今日参加してくれた学生たちの満足度が高ければ、また企画していきたいですね」


■なぜ「クラブを貸し切って表彰式」だったのか
「シンプルに、契約数の目標を達成したらクラブを貸し切って表彰式をしようという話があったんです。それをみんなが達成してくれたので、実現できました」

イベントに参加して見えた「3 つのポイント」

今回の取材を通して、Z 世代の挑戦を後押しする企業の姿勢と、それに応える学生たちのエネルギーが見えてきました。特に印象的だったのは、以下の 3 つのポイントです。


1.「せっかくなら」から生まれるコラボレーション
社内の表彰式と学生向けイベントを掛け合わせるという発想は、一見すると偶然の産物のようですが、そこには「限られた機会を最大限に活かす」という発想がありました。目的の異なるイベントを組み合わせることで、社員のモチベーションと学生への訴求力を同時に高める、一石二鳥の場づくりといえます。


2.「営業力」という実践的なスキルを、現場で学ぶ機会
交流会の裏側では、実際に週末に活動する学生たちが実績を積み重ねていました。授業やサークルだけでは得られない「挑戦する仲間」との出会いが、若手の成長につながっているようです。


3.「自分の原体験」を次世代に還元する姿勢
守田さん自身も大学 1 年生からインターンを経験しており、その実体験が「自分がつくる側に回りたい」という発言につながっているようです。

定員 100 人を大きく超える 130 人もの学生が集まった今回の就活交流イベント。企業の社内イベントと学生向けの交流会が偶然重なり合ったことで生まれた、予想以上の熱気と一体感が印象的でした。

学校や普段の交友関係だけでは出会えない「挑戦する同世代」や、第一線で活躍する社会人の生の声 に触れられる場は、全国各地で増えつつあります。就職活動を「情報収集」で終わらせず、こうした交流の場に一歩踏み出してみることが、思いがけないキャリアのきっかけになるかもしれません。


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