「楽しいから続けたくなる」早稲田大学Rethink Fashion Wasedaが描くサステナブルファッションの新しい形
「ESG&well-being」連載第5回からは、次世代を担う学生たちの熱意を届ける新展開がスタート。先日開催された『SDGs AWARD for University 2026』にて、全国から選ばれた決勝進出8団体が、自らの言葉で活動の軌跡を綴った寄稿レポートをお届けします。
トップバッターを飾るのは、早稲田大学発の学生団体『Rethink Fashion Waseda(ReF)』。
「サステナブルは意識が高い人のもの」という心理的な壁を、ファッションが持つ根源的な「楽しさ」で突破しようと試みるReF。メンバー自らが筆を執った本レポートでは、POPUPイベントでの意外な「失敗」や、試行錯誤の末に辿り着いたSDGsを「自分ごと」にするための等身大の物語が綴られています。
流行の最先端であるファッションを通じ、理想と現実の狭間で葛藤しながらも歩みを進める彼ら。学生たちの「生の声」と瑞々しい感性から、これからの時代における「真の豊かさ」の本質を探ります。

「楽しい」から始まるサステナビリティ
私たちRethink Fashion Waseda(ReF)は、早稲田大学を拠点に活動する学生団体です。
「サステナブルファッションをライフスタイルに」というビジョンのもと、ファッションを通じてSDGs目標12「つくる責任・つかう責任」の達成、そして持続可能な社会の実現を目指しています。
この活動を始めた背景には、サステナビリティが意識の高い人だけのものと捉えられ、同世代から距離のある存在になっている現状への違和感がありました。
私たちはファッション本来のワクワク感を入口にすれば、若者も自然に社会課題へ関われると考えました。
立ち上げ当初は、情報発信の難しさや活動意義を伝える壁に直面しましたが、学生目線でのSNS発信やイベント企画を重ねることで、共感の輪が少しずつ広がっていきました。
ReFはこれからも「楽しいから続けたくなる」サステナブルファッションを通じて、学生だからこそ描ける未来を形にしていきます。
「男性用がない」無意識の排除に直面して
ReFの活動の中で特に印象に残っているのは、POPUPイベントと早稲田祭での対面企画です。
SNSを主軸に活動している私たちにとって、これらの場はフォロワー数や再生数では見えない「リアルな反応」を直接受け取れる貴重な機会でした。
一方で、理想と現実のギャップに直面した経験でもあります。
POPUPイベントでは、古着販売やリメイクワークショップ、オリジナルグッズの販売を行いましたが、開催後に男性の来場者から「男性向けやユニセックスの服が少なく、選択肢が限られていた」という声をいただきました。

メンバーの多くが女性であるReFでは、古着の回収も自然と女性ものに偏っており、その事実にイベント後まで十分に向き合えていなかったのです。
この指摘を受け、私たちはサステナブルを広げたいと言いながら、無意識に届ける相手を狭めていたのかもしれない事実に気づき、どのように改善するか議論を重ねました。
そこで次回に向けて、ユニセックス・男性ものの古着回収を意識的に増やす方針を決定しました。具体的には、回収の背景や課題をメンバー同士で正直に共有し、男性ものや大きめサイズの服も積極的に集めようと声をかけ合いました。
その結果、これまで同性にしか声をかけていなかったメンバーも、家族や兄弟、友人など、より幅広い人に声をかけられるようになり、回収できるアイテムの種類も広がっていきました。
早稲田祭では、以前より多様な服を展開することができ、「自分も参加できそう」「次は友達を連れて来たい」という声を直接聞くことができました。
この経験を通じて、SDGsは掲げる目標ではなく、現場での違和感を受け止め、改善を重ねる中で初めて自分ごとになるのだと実感しました。
ReFはこれからも試行錯誤の過程ごと発信しながら、より多くの人が関われるサステナブルファッションを追求していきたいと思います。
未来を拓く、私たちの次の一手

ReFはこれからも、SNS発信を軸に、より多くの人が自然に関われるサステナブルファッションの形を広げていきたいと考えています。
現在は、エジンバラ大学のファッションサークルやRice Mediaとのコラボを準備しており、異なる視点や文化を取り入れた発信に挑戦します。
4月には新歓を実施し、新しいメンバーを迎えながら活動をさらに発展させていきます。
日常の選択から一歩踏み出せるきっかけを生み出し、SDGsを自分ごととして捉えられる社会につなげていきたいです。
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Future Leaders Hub 編集部 