「認知に勝る武器はない」叩かれるリスクを承知で“表舞台”に立った有名起業家の真意【編集後記】
女性25人が、ひとりのセレブ男性を奪い合った――。
そんな話を聞いたら、その男性に対してどんな印象を抱きますか?
「うらやましい」「どんな人なのか会ってみたい」「きっと特別な魅力があるのだろう」
そう思う人もいれば…
「なんだか近寄りがたい」「いけ好かない」
そんなふうに感じた人もいるかもしれません。
叩かれるリスクを承知に出演を決めたワケ
ご存じの方も多いと思いますが、これはAmazonプライム・ビデオで配信されている恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』の話です。
今回インタビューした株式会社クラス代表取締役の久保裕丈さんは、その“初代バチェラー”。私としては「どんな人なのか、会ってみたい、話をしてみたい」。そんな思いから、今回の対談が実現しました。
印象的だったのは、「実は表に出ることが好きではない」という自己分析です。
『バチェラー・ジャパン』への出演を決めたときも、叩かれるリスクもあるという葛藤があったそうです。
ではなぜ、それでも表舞台に立つ決断をしたのでしょうか。その理由は、久保さんのある一言に凝縮されていました。
「認知に勝る武器はない」
非常にシンプルですが、強い言葉です。
「実力さえあれば評価される」の本質

仕事でもビジネスでも、私たちはつい「実力さえあれば評価される」と考えがちです。
もちろん実力は大事です。しかし、どれだけ優れた仕事をしていても、その存在を誰にも知られていなければ、評価される機会そのものが生まれません。
久保さんの話を聞きながら、私は「PIEモデル」のことを思い出していました。キャリア形成において何が評価につながるのかを示した考え方です。
・P(Performance)=「成果・結果の質」
・I(Image)=「印象・パーソナルブランド」
・E(Exposure)=「露出・他人からの認識」
もし学校生活に置き換えるなら、テストで良い点を取ることが「成果(P)」。先生や友達から優秀だと思われることが「印象(I)」。そして授業で積極的に発表することが「露出(E)」です。
コールマンの研究では、キャリアに好影響を与える要素は、P(成果)が30%、I(印象)が10%、E(露出)が60%とされています。
テストの点数より、周囲に存在を認識してもらうことの比重が大きい。まさに、「認知に勝る武器はない」ということなのでしょう。
自分なりのやり方で、誰かの記憶に残る存在になる
ただ、それは決して「有名になる」ということではありません。
「あの人は、誰もやりたがらない仕事を率先して引き受けてくれるよね」
「あの人は、忙しい時でも、いつも笑顔を忘れないよね」
そんなふうに他者から認識されることも、立派な露出です。
派手である必要もありません。自分なりのやり方で、誰かの記憶に残る存在になること。その積み重ねが、未来のチャンスにつながっていきます。
一見すると華やかな経歴ばかり目につく久保さん。しかし、その根底には「どうすれば自分の存在を知ってもらえるか」と考え続けてきた姿勢がありました。
「認知に勝る武器はない」
その言葉の意味を、ぜひ本編動画で確かめてみてください。
<文/清水俊宏 撮影/星 亘>
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清水 俊宏