若いうちは行動がすべて…「一歩踏み出した経験」こそが“世界”を広げるきっかけになる【編集後記】
「社長!」
4年ぶりにお会いした勝友美さんに声をかけたところ、笑顔で返事をしてくれました。
「うっす!」
オーダースーツ業界で新たな風を起こし続ける勝友美さん。SNSでは、スタッフとの「社長!」「うっす!」のやりとりがおなじみで、見たことがある人も多いでしょう。
私自身も4年前、SNSで流れてくる勝さんの動画を見て、「一度お話を聞いてみたい」と連絡。私のYouTubeチャンネル「#シゴトズキ」に快く出演してくれて、自身の経験をもとに「夢のかなえ方」など多くの学びを語ってくれました。
最初の一歩を踏み出さなければいい関係が始まらない
その後もSNSで活躍を拝見していたのですが、直接お会いするのは4年ぶり。ちょっと失礼かなぁと思いながらも、思い切って「社長!」と声をかけてみました。
すると勝さんは、いつもの調子で「うっす!」。その瞬間、久しぶりの再会に感じていたわずかな距離や緊張感が、すっと消えた気がしました。
これまで数多くの方にインタビューをしてきて感じるのは、取材の最初から本音を引き出すのは意外と難しいということです。
話し慣れている人でも、インタビューの前半はどこか探り合いになることがあります。本当に盛り上がるのは、お互いが打ち解けてからです。
インタビューに限らず、初対面の人と話すときは誰でも少なからず緊張するもの。「知らない人と話すのが苦手」という人の気持ちもよくわかります。
私自身、たくさんのインタビューを経験してきましたが、初対面の人との距離を縮めるのは今でも得意ではありません。ただ、最初の一歩を踏み出さなければいい関係が始まらないことも知っています。
だからこそ今回、「社長!」と声をかけてみたのです。おかげでインタビューは冒頭から大いに盛り上がりました。
失敗した時のリスクなんて実は小さい

そんなやりとりから始めたインタビューで、勝さんに若い世代へのメッセージをお願いしました。すると、まるでこの出来事を言い表すかのような言葉が返ってきました。
「若いうちは行動がすべて。行動がないと質も上がらない。一歩踏み出す勇気。人と人との間を一歩深く、ちょっと失礼かもしれないと思うくらい踏み込めるといい。ここまで言ったら失敗するな、ここまで言ったら嫌われるなというテストを若い時はめちゃくちゃするといい。その無鉄砲さがあるといいな」
もちろん、無鉄砲な行動と言われても、「相手に失礼だったらどうしよう」と不安になる人もいるでしょう。でも、それほど心配する必要はありません。そう不安になった時点で、相手への思いやりを持っている証です。
「ちょっと失礼かも」と考えながら距離を縮めようとする人は、案外失礼にならないものです。むしろ、その一歩を喜んでくれる人は少なくありません。
実は、私が「社長!」と声をかけた時も、「SNSではおなじみだけど、久しぶりに会った人に言われるのは失礼に感じるかもしれないな」と少し考えました。
でも、もし仮に「ちょっと失礼」と思われたとしても、勝さんが怒って席を立ち、インタビューに答えなくなることはないでしょう。そう考えると、失敗した時のリスクなんて小さなものです。
そして一歩踏み込んでみた結果、インタビューはより自然で楽しいものになりました。
ためらい続けるより挑戦してみる価値のほうが大きい
みなさんもちょっと振り返ってみてください。これまでに「行動してみて失敗した」と思っている出来事はありますか? もしあるなら、その失敗を相手はどれくらい覚えていると思いますか?
自分にとっては大失敗だったとしても、相手は意外と覚えていないものです。「ちょっとの失敗」ならなおさらです。
たとえ覚えていたとしても、多少距離感を間違えたくらいで致命的な失敗になることはほとんどありません。
だからこそ、ためらい続けるより挑戦してみる価値のほうが大きいと断言できます。
勝さんはこんな言葉も残してくれました。
「夢をつかむ方法があるとしたら、自分を知ることしかない」
自分を知るためには、まず動いてみること。そして相手がいるなら、少し失礼かもと思うくらい、勇気を持って一歩踏み出してみること。
その先で得られる経験は、きっと「あなたの夢」への道筋を教えてくれはずです。
うっす!
<文/清水俊宏 撮影/星 亘>
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